オーガニック フルボ酸が商品化されるまで 雑学2
JGS会員専用facebookページの記事より 2015年2月
ブラックウォーターについて
「非常に有益な天然ピートをはじめ微量元素やビタミン、フミン酸などを含む飼育水のコンディショナーです。弱酸性の軟水を好む魚のために水質を良くすると同時に、好ましくないバクテリアや水性菌、藻類の繁殖を抑える効果があります。」
上記はブラックウォーターの商品説明です。
黒い成分は、主に天然ピートから抽出したものと思われます。ピートにはフミン酸が含まれていますが、説明にも表記されています。しかし!フミン酸は、アルカリには溶解しますが、酸性になると凝固して沈殿します。
某社のブラックウォーターも天然ピートのエキスを主成分としていますので、抽出されたフミン酸は沈殿してしまいます。
どちらも水換え後の水槽に投入すると、しばらくの間は黒い水の色を維持しますが、数日経過すると色が抜けていきます。
ディスカス水槽では、しばらくするとPH下降しますが、色が抜けるのは腐植物質(フミン質)であるピートから抽出されたフミン酸が沈殿するものだと考えられます。
ピートにフルボ酸も含まれていると思われますが、含まれている量は定かではありません。
ブラックウォーターやピートモスを使って、アマゾンの水の色を再現しようしても色が抜けてしまいます。ネグロ川は酸性なので、水にフミン酸は含まれていないと考えられます。フルボ酸は、高濃度の場合でも薄い赤色ですが、ネグロ川の水にフルボ酸が含まれていれば、腐植した植物に含まれるタンニン酸とフルボ酸鉄が結びついて、タンニン鉄となって水は黒化します。ネグロのブラックウォーターは、作れるかもしれません。