オーガニックフルボ酸は、ディスカス生体やろ過バクテリアを活性化するだけではなく、臭いや汚れを分解します。下記は、JGS会員専用facebookページに投稿した私(入江)の記事です。

バックヤードの集中ろ過にフルボ酸を投入しましたが、翌日に大きな変化がありました。
投入2日前に水換えを行い、水槽内はそこそこ綺麗?だったのですが、投入翌日は水槽床に汚泥が大量にありました。
フルボ酸の沈殿物(残留酵素)が沈殿したのも含まれると思いますが、残留酵素は微量です。
フルボ酸を投入すると、水槽内が汚~~くなりましたが、元々無かった汚れが湧いて出てきたのではなく、どこかに溜まっていた汚れが出てきたのです。
この集中ろ過は10年間、ろ過槽の掃除をしていません。最後の写真はメインフィルターですが、汚泥が3cmくらいは溜まっています。(投入翌日撮影)また、配管なども掃除をしていないので、ヌルヌルの汚い状態でしょう。これらの普段は水槽内に見えない汚れが、フルボ酸を投入したことによって分解されて、水槽内に流れてきて沈殿したものだと思われます。
ろ過槽の汚れ、配管の汚れなどが分解されたのは、微生物によるものです。フルボ酸を普段から使っていると、ろ過槽や配管が汚れにくいということにもなります。
皆さんの場合は、ろ過槽はもっと綺麗な状態で使用していると思います。見えない汚れが少ない、もしくは無い場合は、投入してもこれほど変化はなかったと思います。でも、同様の働きはしているはずです。

フルボ酸投入前の水槽です。床をご覧ください。

投入前の床をアップにしてみました。糞が溜まっています

フルボ酸投入翌日の水槽です。

床をアップにしてみました。 黒っぽい糞もありますが、それ以外に薄茶の細かい汚泥が大量に沈殿しています。

これは隣の水槽です。ストロボを使って撮影しました。
2日前に清掃及び水換えした水槽に見えないほど汚泥が溜まっています。

メインろ過を投入翌日撮影。10年間メンテナンスをしていません。ろ材部分は、それほど汚れていませんが、ろ材の上(ろ過槽上層)にふわふわと汚泥が溜まっています。
この汚れが分解されたのか?配管の汚れが分解されたのか
どちらもだと思いますが、主に配管の汚れが分解されて、水槽内に溜まったのだと思います。OF配管には、餌や糞、タンパク質などがこびりついてヌルヌル、ドロドロ状態です。どれくらい汚れていたのか見えないので確認できませんでした。

この水槽は、アクアショップesのバックヤードの集中ろ過設備です。ヘドロが大量に出て来ました。フルボ酸を添加すると翌日には水槽内が汚くなったのですが、見えない部分、手の届かない部分の汚れが落ちたのです。
記事のコメントが続きます。

入江のコメント  撮影した後に、再び濁ってしまいました。撮影後に給餌したのですが、ディスカスが水槽内を勢いよく泳ぎまわるので、沈殿していた汚泥をかき混ぜてしまい、汚泥が浮遊してしまいました。
この汚泥は糞よりも軽く細かいパウダー状なので、沈殿しているうちに水換えで取り除くのがベストです。失敗した~~!!

汚泥は、サラサラとしたパウダー状なので、魚が泳ぐと汚泥が舞い上がりました。

入江のコメント  バックヤードの集中ろ過にフルボ酸(黒)を投入したのが3月6日です。濃度は1500倍です。総水量900Lなので、フルボ酸(黒)を600mlです。最初の投稿は、投入翌日の7日の状況でした。翌8日は、朝一番で汚泥を吸い出して、水槽床面の肌色の物体もズポンジでこすり綺麗にしました。
綺麗にしてもすぐに汚泥が床面に溜まるので、夜までに3回くらい吸い出して綺麗にしました。
吸い出した水を汲み置きの水で補いましたが、総水量の10%未満(90L以下)です。フルボ酸の濃度も10%以下は水換えによって薄まっています。
帰宅前にフルボ酸濃度を調整するためにフルボ酸(赤)を200ml投入しました。水換えによって薄まったのは90L分なので、本来は90ml添加すればよいのですが、ものすごい量の汚れが分解されたので、フルボ酸もその分消費されていると思われますので、200mlを添加しました。この濃度の消費量は、本来は二価鉄の濃度である程度は把握できますが、今回は「勘」です。
そして今日の様子が写真です。床の汚泥は気にならない程度まで減りました。そして、水の透明度は、6日から9日までの中では一番高く、ビカビカです。
経過報告でした。

入江のコメント  集中ろ過とは別の水槽にも昨日投入しました。水換えを行い、その際にスポンジで内面も綺麗にしております。昨日の帰宅前に綺麗になった水槽に投入して帰宅したのですが、今日は写真のようになっています。昨日の水換え前の何倍も汚い状態です。
入江のコメント  フルボ酸を投入すると、翌日には水槽内がご覧のように汚れました。好転作用ですね。水槽内の綺麗さは悪化しているので、昨日掃除したばかりなのに水槽内の掃除が必要になりました。作業だけで考えれば、これは仕事が増えたことになります。でも、水槽内の老廃物が出てきたと思えば、その後はスッキリした気持ちで管理できます。皆さんの場合は、これほど汚れは出てこないと思いますが、少なからず老廃物は出てきているはずです。又、フルボ酸を使うことで、老廃物は溜まりにくいということにもなります。
店で実験した水槽の状況が悪い(魚は元気でしたよ)とした場合、フルボ酸の働きは誰が見ても分かるほど好転しました。水槽の状況が良い場合は、働きが分かりにくいかもしれません。
一番大切なのは、悪くなったら改善するではなく、悪くならないように未然に防ぐことです。

フルボ酸を使い続けていくと水槽内沈殿物は減少しました。見えない部分の汚れが綺麗になったようです。

3月7日のろ過槽の汚泥に変化がありました。

ろ過槽に変化がありました。 円筒型ろ過槽の10年にわたる汚泥の蓄積。
3月7日の写真の汚泥と3月22日の汚泥を比べてみると、明らかに汚泥が減っています。 3月7日以降、ろ過槽の清掃はしていません。 天然有機酸の何を使って汚泥が分解されたのか? バクテリアなのか酵素なのか?
天然有機酸を使い続けると、ろ材から発生するバクテリアなどの死骸は、自然に分解されて蓄積しないと思われます。

この円筒型のろ過槽は、ゲーベル氏が考案したナチュラルフィルターシステムです。円筒型のフィルターを3本セットで使用します。ちゃんと使えば、メンテナンスフリーで使い続けることが出来ます。写真の汚泥は、3cmくらいの層になっていますが、何の問題もありません。取り除く必要はないですが、フルボ酸によって分解されて減少するのは良いことです。